手数料
Suica(スイカ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)・埼玉新都市交通・仙台空港鉄道・ジェイアールバス関東・東京モノレール・東京臨海高速鉄道で導入されているFeliCaの技術を用いた乗車券や電子マネー等として利用できるICカードである。JR東日本の登録商標。 東京モノレールはモノレールSuica、東京臨海高速鉄道はりんかいSuicaの名称のカードを発行、それについても記述する。PASMO・ICOCA・TOICAと相互利用(共通利用)が一部を除き行われている。
概要 JR東日本が開発し、当初は自社線専用として導入した非接触型ICカードシステムによる乗車カードである。2008年9月末現在の発行枚数は約2,615万枚、うち電子マネー対応カードは約2,347万枚。それまで、同社には自動券売機で乗車券を買わずに改札口を通過して乗車できるプリペイドカード(ストアードフェアシステム)としてイオカード(磁気式)が発売されていたが、Suicaは、このイオカードと同様の自動券売機での乗車券などの購入や自動精算機での精算機能に加え、入金(チャージ)することで繰り返し使用できる機能、定期券機能、グリーン券機能、駅構内(キオスクなど)や街ナカの一部の店舗での商品代金の支払いにも利用できる電子マネー機能など、ICカードならではの機能が盛り込まれている。 「タッチ&ゴー」の動き非接触型ICカードのため、パスケースや鞄などから取り出す必要はなく、パスケースごとタッチしても利用できる。なお、読み取り可能範囲が半径10cm程度あるので空中を通しても利用可能な場合があるが、Suicaと改札機との通信時間を確保するため、Suicaやパスケースなどを読み取り機にタッチさせて改札機を通過する使い方、すなわち「タッチ&ゴー」を推奨している。 Suicaの語源は"Super Urban Intelligent Card" の略称で、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせている。また、果物の西瓜(すいか)と語呂合わせをして親しみやすくしている。ロゴマークもJR東日本のイメージカラーである緑と線路で西瓜を表現している。ロゴマークでは「ic」の部分が反転表記されており、ICカードであることをアピールしている。イメージキャラクターはペンギンで、イラストレーターのさかざきちはるの作品。このペンギンについてはペンギン (Suicaキャラクター)の項を参照。 FeliCaはすべて13.56MHz帯の周波数の無線を使用してFX ・発電するため、通信可能圏内にある複数のFeliCaが通信可能となる。アンチコリジョンに対応していれば複数枚のカードを重ねても干渉しないとされており、本カードは対応しているが、Edyは非対応で、本カードとEdyを重ねて使用しようとすると相互に干渉することがある。
種類 カードの呼称と色は発行各社によって異なる。基本的に銀色の地にSuicaのロゴが入ったデザインである。 JR東日本発行のカードは、黄緑色のアクセントの入ったカードで、以下の種類がある。 Suicaカード(無記名式) 氏名などの個人情報は登録しないで、鉄道乗車時の運賃精算やSuicaショッピングサービス加盟店舗での商品代金の支払いに利用できる。大人用のみ発売している。小児は下記のこども用My Suicaを利用する。 My Suica(記名式) 購入時に氏名(カタカナ)、生年月日、電話番号などの個人情報を登録するSuicaで、Suicaカードの表面に氏名がカタカナで印字されており、その個人以外は使用できない。個人情報を登録することにより、万一の紛失時に使用停止措置と残高を保証した再発行が受けられる(有償)。大人用の他、小児運賃を差し引くこども用My Suicaがある。既に小児用の他社発行のSuicaを所持している場合は購入することが出来ない。 Suica定期券 My Suicaに加えて、定期券情報を持つもの。大人用とこども用がある。発行時点ではSFがない。定期券としての有効期間を過ぎても自動精算機能は利用できる。駅改札係員に頼んで、定期券の有効期間終了と同時に自動精算機能をストップさせる機能をつけてもらうこともできる。 上記の各Suicaカードにはリライト機能がついており、Suicaカード(無記名式)に後から個人情報を登録すればMy Suica(記名式)に、さらにMy Suicaに定期券を追加購入してSuica定期券に変更することもできる。また、Suica定期券から定期券部分を払い戻してMy Suicaに変更することも可能だが、Suica定期券やMy SuicaからSuicaカード(無記名式)に変更することはできない。 また、こども用Suicaは大人の同意がなくても作れるが、有効期限が小学校卒業年の3月31日(満12歳に達する誕生日前日以後の最初の3月31日)までで、それを過ぎると利用できなくなる。引き続き利用する場合、Suica取り扱いエリアのみどりの窓口で大人用に変更する手続きが必要である。 東京モノレールではカードの色がオレンジ、東京臨海高速鉄道ではカードの色が水色であり、それぞれモノレールSuica定期券とモノレールSuicaカード、りんかいSuica定期券とりんかいSuicaカードと呼ぶ。なお、2007年3月18日から発売を開始した埼玉新都市交通・仙台空港鉄道・ジェイアールバス関東の3社では、JR東日本と同様のものを発行している。 なお、カードの機能自体は発行元に関係なくFX である。以下、カード名の表記は発行元に関係なく定期券機能を持つカードを「Suica定期券」、プリペイド機能のみのカードをSuicaカード(無記名式)・My Suica(記名式)とも「Suicaカード」に統一する。 Suicaカード(無記名式)は2007年3月17日までJR東日本ではSuicaイオカードと呼称していたが、翌18日からのサービス変更を機にSuicaイオカードは発売終了(駅やみどりの窓口では終了したが、一部のNEW DAYSではまだ発売している)となった。ただし、デザイン面が通常と異なる記念カードについてはその後もリライト機能のない無記名専用カードで発行する場合がある。
旧カードの制限 イオカードのロゴが右上に入っていたSuicaイオカードは2007年3月17日で発売終了となった。その後もSuicaカード(無記名式)とほぼ同様に使用できるが、これはリライト機能がないため、このカードをそのまま流用してMy Suica(記名式)やSuica定期券にはできない。 (旧)Suicaイオカードは、識別用の切り欠きが2か所だったのに対し、現行のSuicaカードは他の記名式Suicaとカードを共用しているため切り欠きが1か所となっている。 電子マネー非対応のSuicaでは、バス(ジェイアールバス関東を含む)で使用できない。 いずれの場合も、無料で現行カードに交換できる。ただし、バス車内での手続きはできない。 電子マネー非対応のSuicaカードは2008年4月1日より、自動券売機、カード券売機、定期券発売機で順次交換される(チャージ、履歴表示、定期券機能追加ができない。上記の3種の機器に挿入すると新カードへの交換を推奨する画面が表示される)。 ※以下、特に区別する必要がない限り2007年3月17日で販売を終了したSuicaイオカードおよび東京モノレール・りんかいの各旧Suicaカードについては「旧Suicaカード」と記述する。
購入方法 Suicaカードは、Suicaエリア内の主要駅に設置されたみどりの窓口やカード発売機、キオスク、NEWDAYSの他、指定席券売機やもしもし券売機Kaeruくんでも購入できる。Suica定期券は、みどりの窓口、指定席券売機、もしもし券売機Kaeruくん、定期券発売機で購入できる。
基本ルール 購入時にはデポジット500円が必要で、これを運賃などに充当することはできないが、カード返却時には無手数料で返却される。他に定期券部分の払い戻し可能額やSF部分の残額がある場合は払い戻し手数料として210円を差し引く(10円未満は10円単位に切り上げ)。なお、残額が210円未満の場合はデポジットのみの返金となる[1]。返却および払い戻しは各発行会社で行う。不正乗車などの不正行為があった場合やSuicaを紛失した場合はデポジットが返却されない。すなわちSuicaカードの場合、発売額2,000円のうちデポジット分の500円を差し引いた1,500円分が運賃に充当できる額となる。 チャージ(入金)は、自動券売機・自動精算機・定期券発売機(定期券購入時のみ可能)・FX カード発売機のほか、キオスク・NEWDAYSをはじめとするSuicaが利用できる一部店舗、PASMOなど相互利用可能な他社線の駅にある券売機や入金機などで可能である。最大20,000円までチャージでき、同じカードを繰り返し使用することができる。1回あたりのチャージ金額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円(2007年3月17日までは1,000円・3,000円・5,000円・10,000円の4種類だった)。みどりの窓口や東京モノレールの一部の駅を除く改札口の窓口、オレンジカード、旧磁気式イオカードではチャージできない。またビューカード以外のクレジットカードは定期券発売機にて定期券購入時に同時にチャージする場合に限り可能(磁気定期券からSuica定期券への発行替え時も可能)。以前西日本旅客鉄道(JR西日本)のICOCAエリア内のみどりの窓口において一般クレジットカードでのチャージが可能だったが、SMART ICOCAの一般クレジットカード取扱開始に伴い2008年6月30日をもって取扱終了となった。ちなみに2008年10月25日からJR北海道で同種のICカードKitacaが導入され、2009年春にSuicaとの相互利用が可能となる。Kitacaは、Kitacaエリア内のみどりの窓口においてクレジットカードのチャージが出来るが、Suicaも対応になるかは未定。 My SuicaおよびSuica定期券は氏名などの個人情報が登録されているため、取扱駅で本人確認書類を提示した上で紛失したカードのID番号を申告すると、定期券(有効な場合)とチャージ金額を保証して再発行される。再発行の際には手数料500円とデポジット500円の合計1,000円が必要である。紛失したカードが発見された場合は、みどりの窓口に届け出た上でデポジットの500円が返却される。一方、Suicaカード(無記名式)には紛失時の残高保証はない。 Suica利用可能区間からそれ以外の区間に跨る定期券の場合はSuicaが発行されず、通常の磁気式となる。 本カードでは基本的に振替輸送を受けることができないが、Suica定期券の有効期間内で券面表示区間内での乗車に限りそれを受けることができる。本カードで入場後、輸送混乱で出場せざるを得なくなった時は、駅係員の設定で有人改札または自動改札機で入場処理を取り消さなければならない。また、通常時に入場券のような同一駅での入・出場はできない。 本カードは最後に利用された日から10年間利用がない場合、失効となる。
利用履歴の出力 利用履歴は、センターサーバに記録されている直近50件の利用履歴とSuicaカードに記録されている直近20件の利用履歴と3件の詳細履歴がある。このうち、センターサーバに記録されている直近50件の利用履歴は駅の自動券売機とカード発売機で印字が可能である。ただし、センターサーバがメンテナンスなどで停止(定例メンテナンス・毎日0:50 - 5:00)していると印字することができない。一度印字を行うとセンターサーバのデータに印字済みフラグが記録され、Suicaエリアでの再印字はできない。なお、一部の駅ではPASMOと同様に直近20件まで印字でき、再印字も可能である。また、Suicaカードに記録されている直近20件の利用履歴も駅の自動券売機とカード発売機で表示できる他、PASMOエリアの機器では履歴がカードに残っている間は何度でも履歴印字が可能である。その他にもFeliCa用リーダライタ(パソリなど)とソニーから提供されたり、または同梱・組み込み済みの専用ソフトを使用して読み出すこともできる。カード上の利用履歴を記憶する領域には相互認証不要でリードアクセス可能なサービスファイルがオーバーラップされており、暗号鍵なしで利用履歴の読み出しが可能であるが、ライトアクセスには相互認証が必要である。さらに、一部の有志により履歴表示用フリーソフトも開発・配布されている。 利用履歴には日付・入場駅・出場駅・残額・通番などが記録され、入・出場の他、チャージした時や電子外国為替 として物品購入した時にも記録が追加される。印字時の事業者名・駅名の表示については、首都圏ICカード相互利用サービスを参照のこと。 Suicaにはさらに3件の詳細な利用履歴が記録されており、改札通過時刻(時分まで)や金額が記録されている。これは定期券での通過情報も含まれていて、こちらも有志が作成した一部のフリーソフトを利用し読み出すことが可能である。 利用方法は公式ページを参照のこと。
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